X≦1/2(Xは1/2以下と言えるのか)

はじめに

このシナリオはクトゥルフ神話TRPGシナリオです。
基本ルールブックを参考に、しばさきが製作したものをこのページで公開しています。
なお、オリジナルの怪異(神話生物)が登場します。
(2015/08完成)(2016/09/14公開)(2016/09/15追記)

概要

■シナリオ名:X≦1/2(Xは1/2以下と言えるのか)
■作者:しばさき
■舞台:現代日本・クローズド
■時間:Skypeボイセで2〜4時間
■人数:1人
■技能(あれば使える程度、なくても良い)
 幸運・目星・聞き耳
 説得or信用・オカルト・鍵開け・忍び歩き
■備考:ロールプレイ重視、考えることが一番大切


本編

導入

ある日の帰り道、普段通る道が工事中だったあなた。
交通整理に立っている作業員が「右折してしばらく行けば細めの道が左手に現れるので、そこを通れば大通りに出られる」と教えてくれる。×1へ。

共通情報

●シナリオ進行
思いがけずミチという怪異に囚われた探索者は、ループを繰り返すうちにミチの法則を知り、どうにかミチから脱出するために奮闘することになる。
ループする事に自分以外の命がミチに増え、自分もしくは他の何かがミチから出ると次のループへ進む。(探索者が何も殺していなければ奇妙な感覚に囚われ、次のループへ。何かを殺して道を出るならばエンディングへ)
自由行動には特に制限時間を設けていないが、いくつかの行動で、もしくは何分でと目安を決めて探索者以外の生き物が次のループへの行動を起こしてもいいだろう。
人の意見を変えて協力してもらうなら説得や信用、動物を捕まえたりしたいならば忍び歩きやDEX5などGMが適切だと思うロールを振らせ、その結果を演出しながらセッションを進行していく。(技能に書いてあるオカルトはNPCを先に帰してしまって情報が手に入らない場合の救済措置である)
基本的にロストは想定していないが、もしPCがなんらかの方法で自殺した場合は、道のものとなってしまいロスト処理になる。(NPCはPCを殺そうとはせず、また自殺しようとすると止めに入る)

・道
xmap.jpg(※×1のイベント終了後、もしくは×2以降の自由行動時に描写)
道は幅2m、距離50m弱ほどで細長く、雰囲気的に裏路地という言葉がしっくりくる。
また、コンクリートの壁や、背が高めの槇垣、西洋的なレンガの壁、武家屋敷的な石垣など種類の異なる壁が左右にあり、ちぐはぐな印象を受ける。郵便ポストが左に2つ、右に1つ、計3つあるようだが、そのそばに家への入口はない。
(GPSなどで現在地を知ろうとしても、どこでもない場所のため表示されない/もしくはわかりやすく圏外表示が出る)

・道
<目星—20>道路に溶け込むようにしてアスファルト色の鍵が落ちている。中サイズのものと小サイズのものが1つずつ(計2つ)。
また、道の外に何かを投げるなどすれば(無生物なら)問題なく飛んでいくが、地面についた瞬間に消えてしまう。(次のループで手元、もしくはあった場所に戻っている)

・左右の塀の向こう
敷地内にはそれぞれの塀に合った雰囲気の家が立っている。しかし、人の生活音や話し声などは一切聞こえない。
<目星>家の中、もしくは庭、屋根の上などに“この道で消されたもの”の姿を見つける。例えば犬。庭で大人しくこちらを向いて座っているようだが、暫く見ていてもピクリとも動かない。生気の感じられないビー玉のような目、もし、自分もここで消されて(死んで)しまったら‥‥ああなるのではないか?<SAN0/1d3>
(※塀を乗り越えた場合も道から出たときと同様、次のループへ進む)

・ポスト
<目星>どのポストもデザインは多少異なるが、同じ鍵穴付のタイプのようだ。
<鍵を使う>中サイズの物がピッタリはまりそうだ。追加<知識>か<アイデア>成功でこのタイプの鍵は、1度使えばはまって抜けなくなるのではないだろうか(他のポストが開けられなくなるかも)と察しがつく。(鍵を使わずとも、<鍵開け>で開けられてもいい)

・ポストの中
①銃と弾
 銃:IMIデザートイーグル(3d6+3)、銃に詳しい人物ならわかってよい。
   殺傷能力が高く、近距離から撃てば、骨さえ粉砕するかもしれない代物。
 弾:この銃の弾。一発のみ。
 (後にミチを倒すときに使用するが、ミスリード用でもある。
  何かを殺傷した場合、ループしてもこれらはポストの中からなくなる)
②手紙
 三つのことが書かれている。
 『❶大事なことはあなたがこの道を通ると選んだのではなく、あなたは選ばれた側であるということ。(選ばれ、まだ出られない)
  ❷選ばれ消されたならあなたは私のものになる。(今あなたは3つの選択ができる。一つ、増やすこと。二つ、消すこと。三つ、あなたが消えること。)
  ❸今何が存在するのか、その中の何を消すのか、消えればもう選択は変えられない。』

()の情報について

③カツオブシ
 なぜあるのか。削られてはいません。まるまる一匹分があります。
 (後に猫に対して使用できる。猫に対して使用後、ループしてもポストの中から無くなる)

・不帰(かえらず)の道について
ループを繰り返し、NPCに尋ねるごとに幸運(もしくはNPCのステータスを設定しアイデアを振るなど)で徐々に情報を渡していく。
めいこの情報は昔おばあちゃんから聞いたもの、山田の情報はネットで知ったものだと彼らは言うだろう。

めいこ、山田から無条件で聞ける情報

めいこから徐々に聞ける情報

山田から徐々に聞ける情報

山田から条件付きでに聞ける情報



×1

〔(男)・あなた〕
小道に入る瞬間妙な違和感を覚えたが、一瞬の出来事で特に気にはならない。
大通りへと続く細長い一本道は片側のコンクリートの壁のおかげで影ができていて涼しく感じる。
道の中程では男が一人、自分の足元を見降ろしたたずんでおり、こちらに気が付いたようで振り返った。
男は、あなたを認識すると、一度つぶやくように口を動かした。
<聞き耳>「あー、入ったのか。」と言ったのだとわかる。

男はあなたに「すいません、僕が出たら0だと思ったんですけど。また始めるみたいなんで、面倒ですけどあなたは増やしてから消して出てください。」と告げる。
その口調は淡々としたもので、業務連絡を機械的に伝えているような印象を受ける。あなたが理解していようがいまいが気にかけず、それだけ言うと男はあなたに背を向けて歩き出した。

追いかけて男が立っていた所までくると、地面に何かが落ちている。
<目星>足元に大きな赤黒いシミ。シミの傍には茶色いふわふわした毛皮がバラバラと点在していた。
→追加<アイデア>動物、おそらく犬をバラバラにしたのだとわかる。<SAN0/1d2>
<聞き耳>通りを抜ければ大通りだというのに、車の音も人の声も聞こえない。男が片足を地面に擦り付けながら歩く音と自分の吐息。普通考えられないことにぞっとする。<SAN0/1>

男を追いかけても追いつけず、捕まえられない。後ろから話しかけるなら何を言おうとも「何はともあれ、入ったのが今でお互いよかったですね。」とだけ答え、男はそのまま大通りへと消える。

小道から出るなら、小道を抜けるその一瞬、妙な感覚に囚われる。×2へ。

※男について



×2

〔あなた・ネズミ〕
気が付くと道を出たはずなのに、あなたは最初にあなたが入った道の入り口にたたずんでいる。
しかし先ほど見た男はおらず、彼が残したのであろう痕跡もさっぱり消えている。
それ以外の風景は変わらず、道は静寂に包まれている。
<目星>何かが視界の隅で動いたような気がした。(探すとネズミに気づくことができる)

≪自由行動(共通情報参照)≫
することがなくなる、もしくはGMがちょうどいい頃合だと思ったら以下の描写を読み上げる。

いつからいたのか、槇垣のあたりにネズミが一匹、動いていた。
あなたがネズミに気が付くと、ネズミもこちらに気が付き石垣の隙間に逃げ込んでしまう。
その瞬間、少し前にも感じた妙な感覚に囚われ、あなたは目を閉じてしまった。×3へ。


×3

〔あなた・ネズミ・猫〕
あなたが目を開けると、目を閉じたのは1秒にも満たなかったはずなのに、再び道の入り口にたたずんでいました。そしてあなたの左横に白い猫がいるのに気づくでしょう。猫は真横にいたあなたに少し驚き数歩左にずれます。

・猫
人なれしていて逃げはしないが、一定の距離までしか近づけさせてくれない。カツオブシを与えると近くへ来て触ることが可能になる。
<目星>毛は白く、瞳は黄緑色です。飼い猫のようで首輪をしており、その首輪にアンティーク調の小さなペンダントが付いている。
<聞き耳>猫が早く動くと、ペンダントから軽く小さな音が聞こえる。

≪自由行動≫

・猫にポスト3から鍵(中)でカツオブシを取り出し与えた場合


再び視界にネズミが映る。猫はポスト3の前でナァナァ鳴いていたが(※カツオブシがポストにある場合)、ネズミに気が付いて素早く忍び足で近づく。

→ペンダント取得済

→ペンダント未取得



×4

〔あなた・(ネズミ・猫)・セミ〕
あなたが目を開けると、やはり道の入り口にたたずんでいた。

・ネズミと猫がいない場合

・ネズミと猫がいる場合


≪自由行動≫
・猫のペンダントを手にいれる場合は×3同様に処理。その後猫が出て行くと×5へ。
・セミの方(牧垣)へ近づくと、セミが飛び立ち、またあの妙な感覚に襲われる。×5へ。


×5

〔あなた・セミ・スズメ・(ネズミ・猫)〕
<目星>スズメがコンクリートの塀の上に止まっている。
→追加<幸運>成功でスズメはセミに気付いていない。

※スズメがセミに気が付いた場合


・ネズミと猫がいない場合

・ネズミと猫がいる場合



×6

〔あなた、子供、(スズメ、セミ、ネズミ)〕
前の方から小さな人影が向かって来る。
<目星>小学校低学年くらいの女の子。向こうもこちらに気付き、声をかければ元気に挨拶を返してくれる。

・女の子
名前はめいこ、お使いで隣の未鹿迎市からやって来たという。
(<アイデア>未鹿迎市は隣市ではなく、県すら違う場所である)
ポシェットに飴、メモ帳、ペン、お金、ハンカチを持っている。

少し話をしてお使いの話を聞いた場合、めいこがメモ帳を取り出す。メモの内容は雑多。
<目星>で買い物メモに混じって『不帰(かえらず)の道』のワードが目にとまる。
「おばあちゃんからずっと前に聞いた話だからあまり覚えていない」らしく、思い出そうと考え込む。(共通情報参照)

現状を説明して協力を頼むと快く了承し、不帰の道の話を何か思い出したら伝えると言う。
めいこは“みんなが幸せになれる”ように頑張ろうと笑う。飴を2つプレゼントされる。
(めいこは自分が何かを消すことを嫌がる。(みちを倒して)みんなが幸せになる方法を取りたがる)

《自由行動》

・スズメとセミがいる場合

・スズメとネズミがいる場合

・ネズミだけがいる場合


あなたが道を出ようと足を踏み出すと、予想していたあの感覚があなたを襲う。×7へ。


×7

〔あなた、子供、青年、(スズメ、セミ、ネズミ)〕
あなたの右隣りに青年が立っている。青年は人がいるのにびっくりする。
日帰りの旅行にでも行っていたのか、大き目のリュックサックを背負った中肉中背のメガネの男だ。

・青年
名前は山田小太郎、九州(探索者が九州住みなら全く離れた場所に変更)住み、カルトスポット巡りの帰り。
リュックには財布、ケータイ、カメラ、本、トランプ、スコップ、手袋、水筒、駄菓子、帽子が入っている。
(カルトに興味はあるが人命優先、危ない橋はわたらない方がいい考えの持ち主。)

現状を説明するなどすれば思い当たることがあるらしく、『不帰の道』について話す。(共通情報参照)

(ミチを倒すのに)山田の協力を得たいなら<説得>もしくはRPが必要。
成功すると不帰の道について、「制限まで行き、何かすると通りにいる生き物は帰れる」事を話す。しかし出処の不確かな噂で信憑性は低いとも付け加える。
失敗すると、先ずめいこを帰すべきだと主張。探索者に迷いがあるならそうするべきと思うだろう。
また、成功しても失敗しても山田はめいこを(心配そうに)見ながら「次も入ってくるのが人であれば、誰か人間が出るべきだ」と言う。(人が人を消す、もしくは人が帰れない事態になるのを危惧している)

≪自由行動≫
※以下の()内は山田への説得失敗かつ探索者がめいこを帰す場合取れる方法。
セミは弱り始めているため容易に捕まえられる。ネズミは山田の駄菓子でおびき出せる。

・スズメとセミがいる場合

・スズメとネズミがいる場合

・ネズミがいる場合


もはや慣れた感覚があなたを襲う。×8へ。


×8

〔あなた、青年、女性、(子供、スズメ、セミ、ネズミ)〕
<聞き耳>(消していないなら)セミの鳴き声がとても弱くなってきている。誰かが消す前に死んでしまうかもしれない。

ふと前を見ると、道の向こう側からお腹が大きい女性がゆっくり歩いてきている。

・女性
鈴城あやめ、妊婦。話しかければ近所の散歩中だとおっとり話す。持ち物はない。
状況を説明すると不安げにどうすればいいのか聞いてくる。

≪自由行動≫

・めいこがいる場合

・めいこがいない場合


あやめを外に出すならば、セミかネズミを消して出ていくことになる。方法は×7参照。
消した後、あやめは探索者たちに深々と頭を下げて出ていく。×9へ。

行動しないならば、スズメがいる場合スズメが飛び立ち、×9へ。

スズメが居ない場合、山田が繰り返して数を増やそうと提案する。×9へ。


×9

〔あなた、青年、蚊、(女性、子供、スズメ)〕
<目星>あやめ、もしくはめいこが何かを振り払う動作をする。(蚊がいた)

あやめがいる場合


蚊はすぐに消されなかった場合、見失ってしまう。

そして山田が焦ったように「不帰の道について重要なことを思い出した」と話す。
 ・制限(=10)まで行って何もせずに出るのは危険
 ・交渉して供え物?をする必要がある
この二つを伝え、山田は行動を急かす。
「さっきのカがいつ出るか(つまりループがいつ訪れるか)わからないから、何かするなら、早くした方がいい」

・めいこがいる場合

・めいこがいない場合


すっかり慣れ切った感覚があなたを襲う。しかしもう次が制限、この感覚は最後だ。


×10

〔あなた、青年、(女性、カ、子供、スズメ、セミ、ネズミ)〕
見慣れたループ後の風景はそこにはなかった。
通りの中央、あなたの眼は黒い、高さ2メートルほどのもやのような物体を捉える。しかし、もちろんもやなどではなく、それは意思をもってそこで蠢いていた。明らかにこの世のものではないそれを目にしたあなたは驚愕する。<SAN1/1d3>

【ミチ】、靄のようなもの


・もう一度ループを繰り返そうとする
何かを消す・供え物をすることなく、道の外へ出ようとした場合、NPCに「最後のループだからこれ以上は繰り返せないんじゃないか」と止めさせる。それでも外に出た場合は出た箇所から同じ体制で帰ってくる。そして感じるのは慣れた感覚ではない、平衡感覚を失うような酷い揺れ。やはり、もう繰り返せないのだ。<SAN1/1d3><全ての技能に-20>(何度も繰り返すようならこれらは累積する)

・何かを差し出す(ミチに投げる)
供え物をしようと言う話になると「なら、とにかくいろいろあれに投げてみよう」と山田がトランプをもやに投げる。トランプはモヤを通り抜け、そのまま地面にバラバラと散らばる。
<目星>バラバラのトランプ枚数が少々減っていることに気づく。
→追加<アイデア>でミチが気に入ったものが消えているのでは?

ミチが気に入るもの


・めいこがいる場合

・あやめがいる場合

・どちらもいない場合


・道を倒す方法
PLが「道を倒すとはどういうことか」を考え始めたなら、NPCとの会話や<アイデア>で『道を道たらしめるものを破壊すればいいのではないか?』という情報を渡してもよい。また、そこから更に導入の工事のことを話題に上げ、道を壊す(掘削する?)手がかりにもできるだろう。
(道を道たらしめるもの=人の往来、それを可能にする地面)
“道を物理的に壊す”考えに至ったなら、道自体に<目星>を可能にする。成功すると、もやがいるそば、道の中心部に亀裂が入っている箇所を見つける。
亀裂はスコップなどではどうにもならないが、ポストの中の銃が使える(近くから撃てば技能ロールはいらない)。銃で亀裂を破壊し、山田のスコップでその下の土を掘り返す。
人が通るのに苦労する程度の穴を開けられれば、空間が歪み出し緩やかに崩壊をはじめる。
探索者たちが道から出ようとしたところで<聞き耳>。
成功すると、コトリと近くのポストから音がしたことに気づく。

ミチからの手紙



エンディング

×10まで行かず何かを消して出た場合。

気が付くと、あなたは見慣れた道に立っている。(背後に)あの不思議な道はない。
ふとあなたの脳裏に道で最初に出会った男が浮かぶ。次も無事出られるとは限らない。
けれど、あなたは再び呼ばれあの道を通るだろう。あなたは道に気に入られてしまったのだから。
~エンド『X≦1/2(Xは1/2以下である)』~
≪報酬:なし/成長なし≫

人を消す・×10まで行ったが人を取り残してしまった場合。

気が付くと、あなたは見慣れた道に立っている。(背後に)あの不思議な道はない。
数日後、あなたはまたもあの道を通った。道に面した家の中に、知っている顔。生命を感じさせないそれは無表情だが、まるであなたを責めるかのようにこちらを向いていた。
ミチはまだまだ足りないとあなたを欲しがる。あなたがミチのものになる日はそう遠くないかもしれない。
~エンド『不幸の方程式』~
≪報酬:なし/成長なし/SAN-1d4≫

×10まで行き、倒さず出た場合。

気が付くと、あなたは見慣れた道に立っている。(背後に)あの不思議な道もミチもいない。
あなた、あそこで出会った人もおそらく無事帰れただろう。
けれどあの道のものになったすべては永劫囚われたままだろう。
これは最高の選択だったか。まるであのミチの姿のような靄を胸にかかえたまま、あなたは家路を行く。
~エンド『X≦1/2(Xは1/2以下とは限らない)』~
≪報酬:SAN+1/成長あり≫

×10まで行き、倒した場合。

気が付くとあなたは大通りに立っています。背後にあの道もミチもいません。

■手紙に応えなかった/応えたが存在を認めない・見当違いの返事だった
歩き出したあなたの前を道で見たような犬が主人のもとへ駆けていく。ミチは消え去り囚われたものは開放された。もう誰の前にもあの道が出現することはないだろう。これで“みんな”が幸せになれたのだろうか。
~エンド『X≦1/2(Xは1/2以下は成り立たせない)』~
≪報酬:SAN+1d2+1/成長あり≫

■手紙に応えた(共存する方法を提案する、など)
あなたの前を道で見たような毛の犬が主人のもとへ駆けていく。それを見送りつつ歩き出したあなたの少し先に見慣れない細い道を見つける。

 →道を通らない
 まさか、横切るときに確認してもあの道とは全く違う。
 もう誰の前にもあの道が出現することはないだろう。みんなが幸せになれたのだ。
~エンド『X≦1/2(Xは1/2以下は成り立たせない)』~
≪報酬:SAN+2d3/成長あり≫

 →道を通る
 まさか、気になって足を踏み入れてみたあなた。
 その道はあの不思議な道より狭くずっと短いものだった。しかし懐かしいような気もする。特に変わったものはなく、難なく通っていくだろう。

<強制1d100>(聞き耳)

 道を出た先はちょうどあなたの目的地。背後にあるのは木々に差す暖かな日差しだけだった。
 通行料の代わりか、ポケットから1つ飴玉が消えていた。またあなたの前に道は現れるかもしれない。そしてその道は甘い通行料で急ぐあなたを助けてくれるかもしれない。彼も含めたすべてが幸せになれたのだ。
~エンド『幸せの方程式』~
≪報酬:SAN+2d3/成長あり≫
 

  • 最終更新:2016-09-15 18:32:47

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